乳がん検診について、お伝えしたいこと
今回は「乳がん検診」をテーマに、日々の診療の中で患者さんからよくいただくご質問や、ぜひ知っておいていただきたい大切なポイントについてお話しします。
乳がん検診は、何歳から・どれくらいの頻度で受けるのが理想?
「乳がん検診はいつから受ければいいのですか?」という質問は、とても多くいただきます。
基本的には、40歳以上の方は1年から2年に1回、定期的に検診を受けることをおすすめしています。
ただし、検診を受けているから安心、というわけではありません。日頃からご自身の乳房の状態を知っておく「セルフチェック(自己検診)」もとても大切です。
検診とセルフチェックの両方を意識することで、変化に早く気づくことができ、結果として早期発見につながります。
マンモグラフィと乳腺エコー、それぞれの役割
乳がん検診では、主にマンモグラフィと乳腺エコーという2つの検査を行います。
マンモグラフィは、放射線を使ったレントゲン検査で、しこりとして触れる前の段階の早期乳がんや、石灰化と呼ばれる小さな変化を見つけるのが得意な検査です。画像として客観的に残るため、複数の医師で確認できる点も特徴の一つです。
一方、乳腺エコーは超音波を使った検査で、しこりの性状を詳しく確認することができます。特に乳腺が発達している若い世代の方や、高濃度乳房の方では、エコーが役立つ場面が多くあります。
マンモグラフィは本当に痛い?
「マンモグラフィは痛いと聞いて不安です」という声もよく聞きます。
マンモグラフィでは、乳房をしっかり挟んで撮影するため、どうしても痛みを感じることがあります。ただ、この“きちんと挟む”という工程が、病変を正確に写すためにはとても重要です。
痛みを少しでも和らげるためには、生理後のタイミングで受けていただくのも一つの工夫です。不安なことがあれば、検査前に遠慮なくご相談ください。
年代によって適した検査は異なります
20代・30代の方は乳腺がしっかりしていることが多く、乳腺エコーがより適している場合があります。
一方で、50代以上になると、マンモグラフィが有効になるケースが増えてきます。
最も理想的なのは、マンモグラフィと乳腺エコーを組み合わせて受けることです。2つの検査を併用することで、乳がんの発見率は高まります。
検診にかかる時間と、結果について
検診にどれくらい時間がかかるのかも、よくご質問をいただきます。
マンモグラフィのみであれば30分程度、エコーのみであれば10分程度、両方を行っても1時間ほどで終わります。
当院では、検査画像は当日に必ず私自身も確認し、その場で分かりやすく説明しています。
もし追加の検査が必要になった場合も、内容や流れを丁寧にお伝えし、必要に応じて及川病院やご希望の医療機関へご紹介しています。
乳がん検診は、未来の自分を守るために
乳がんは、早期に発見できれば、治る可能性が非常に高い病気です。
「症状がないから大丈夫」と思わずに、「何もないことを確認するため」に検診を受けていただきたいと私は思っています。
不安を抱えたまま過ごすより、専門医に相談して安心を得ること。
六本松乳腺クリニックは、その第一歩を支える場所でありたいと考えています。
コメント