乳房パジェット病とは?乳頭の湿疹と間違えやすい乳がんについて
乳頭や乳輪に「湿疹のような症状」が出て、皮膚科を受診された経験はありませんか?
その中には、乳房パジェット病という乳がんの一種が隠れていることがあります。
今回は、乳房パジェット病の症状、湿疹との違い、診断方法、治療についてお伝えします。
乳房パジェット病とはどのような病気?
乳房パジェット病は、乳がんの一つです。
乳頭や乳輪に、湿疹のような赤みやただれ、かゆみなどの症状が現れることが特徴です。
見た目は「皮膚のかぶれ」によく似ていますが、実際には乳管の中にあるがん細胞が乳頭の皮膚に広がることで起こります。
そのため、単なる皮膚炎とはまったく異なる病気です。
乳頭・乳輪のかぶれは要注意|湿疹との違い
乳房パジェット病は、皮膚の湿疹や皮膚炎と非常に似ています。
-
赤みが出る
-
かゆみがある
-
ただれやジュクジュク感がある
こうした症状が乳頭・乳輪に出ることがあります。
しかし、見た目だけで湿疹とパジェット病を区別することはできません。
市販の塗り薬で一時的に改善しても、実はがんであるケースもあります。
特に、
-
片側だけに症状が出ている
-
なかなか治らない
-
何度も再発する
このような場合は、乳腺科での診察をおすすめします。
どのように診断するのでしょうか?
当院ではまず、
-
マンモグラフィ
-
乳腺エコー(超音波検査)
を行い、乳頭・乳輪以外の部分に病変がないかを確認します。
もし画像検査で明らかな病変がない場合でも、安心はできません。
必要に応じて、皮膚科の医師と連携し、乳頭・乳輪の生検(組織検査)を行います。
乳房パジェット病は原則として乳がんと診断される病気ですので、
確定診断には組織検査が重要です。
当院では、乳腺科と皮膚科が連携しながら診断を進めています。
乳房パジェット病の治療について
乳房パジェット病は乳がんの一種ですので、治療は基本的に乳がんと同様に行います。
-
手術
-
必要に応じた薬物療法
などが選択されます。
病変の広がりや乳腺内の状況によって、治療内容は変わります。
早期に発見できれば、治療の選択肢も広がり、身体への負担も軽減できます。
乳頭・乳輪の変化が気になる方へ
乳頭や乳輪の赤み、かゆみ、ただれ。
「皮膚炎だろう」と思って様子を見ている方も多いと思います。
ですが、乳房パジェット病の可能性も否定できません。
大切なのは、
まず乳腺科を受診することです。
そこで必要があれば皮膚科と連携し、正確な診断を行います。
乳房パジェット病は、早期に診断できれば適切な治療につなげることができます。
気になる症状がある場合は、どうか自己判断せず、ご相談ください。
あなたの不安を解消することも、私たちの大切な役割です。
コメント